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Japan Heritage

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赤の極み

福島武山作品集

喜寿をお迎えになられた福島武山先生

赤絵細描と歩んだ50年間に及ぶ集大成

170ページにわたり超細密な手仕事に魅了されます。

赤の中の赤

赤色顔料ローハベンガラと西江邸もご紹介いただいております。

芸術新聞社

​1月22日より全国書店やAmazonにて購入可能となります。

令和2年度
​日本遺産認定

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ジャパンレッド発祥の地 
弁柄と銅の町 備中の吹屋

​標高500mの高原上に忽然と出現する「赤い町並み」。かつては国内屈指の弁柄と銅生産で繁栄した鉱山町・吹屋である。吹屋で生産された赤色顔料の弁柄は全国に流通し、社寺などの建築や九谷焼・伊万里焼や輪島塗り等、日本を代表する工芸品を鮮やかに彩り、日本のイメージカラーである「ジャパンレッド」を創出した。富を得た商人​たちは赤い瓦と弁柄で彩色された格子で家々を飾り、今も残る町並みは独特の景観を醸し出し、訪れる多くの人々を魅了している。また、周辺には、弁柄工場跡や銅山跡等も残り、「ジャパンレッド」を創出した往事の繁栄を偲ばせている。

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文化庁では, 地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定し, ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の様々な文化財群を総合的に活用する取組を支援している。

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日本遺産に認定された、岡山県内の7つのストーリーをご紹介。
それぞれのストーリーに秘められた地域の歴史や文化を通して、その魅力を発見してください。

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弁柄のあか

江戸時代、インドから輸入していた陶磁器用上絵具赤色顔料の弁柄は高価であったため、輸入代替品として国内産弁柄の製造業に着手し、備中吹屋は一大産地となった。1751年、本山鉱山の良質な硫化鉄鉱からローハ、ローハから弁柄へと量産可能な製法に成功し、生産から販売まで200年間地場産業として栄えた。明治にはパリの万博に出展し「あかの中のあか」と称賛され、以降愛され続け一流ブランドとなった。備中吹屋の弁柄のあかは大量の雇用を生み日本の伝統工芸に貢献した。

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備中吹屋のあか

石見地方の赤瓦、石州瓦は、水を通さず寒さに強く、固くて丈夫な瓦として有名であった。耐火度の高い粘土と釉薬を原料とし、1300度の高温焼成を登り窯を築いて完成した。石見地方から技術者を呼び、地場産業へと発展させたのが塩田瓦だ。この赤瓦は備中吹屋の町並みや豪農商西江家住宅等歴史建造物を彩る重要な景観である。かつての鉱山町、備中吹屋は日本のあかを支え、弁柄、銅、赤瓦と三つの産業をもたらしたあかのストーリーは特有な文化遺産として残った。2020年6月9日に日本遺産ジャパンレッド発祥の地として認定され、時空を超え、あかを結び、あかで拓き、あかに託したストーリーはここから始まる。

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​銅あかがねのあか

吉岡銅山は江戸時代住友の祖、泉屋が請け負い、製錬技術を完成させたが、人力作業と排水で行き詰まっていた。明治になり三菱の祖、三菱商会岩崎弥太郎により海外からの技術を導入し近代化した。長谷川芳之助が鉱山長となると2年で事業刷新し、組織の合理化を図ると収益が安定し日本三大銅山の一つとなる。吉岡銅山は日本財閥の起業家精神を奮い立たせ、住友と三菱の財閥黎明期を支え、都市型鉱山経営で名銅山となり、備中吹屋の銅あかがねのあかは日本の近代化に大きく影響を与えた。

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西江邸・西江家住宅
[℡]        0866-29-2805
[Address] 岡山県高梁市成羽町坂本1604
[開館時間]     10:00-16:00
[休館日]      月・火曜日
[駐車場] 無料(バス5台・乗用車30台)
[駐輪場]  無料(5輪)

[Mai l]        inishiekaoru1647@gmail.com

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